こんにちは共月堂です。
 はり、きゅうは色々な経穴を組み合わせて刺激をし、その反応として体の調子を整えるという施術です。経穴の数は十二経絡というものから奇穴と呼ばれるものまで、およそ700から750ほどあり、その組み合わせは多岐にわたります。
 それゆえに、組み合わせ次第では珍しい効果が出せたりします。
 今日は、そんな「肩こり」「腰痛」以外の話を少し。
 正経十二経絡などと呼ばれるライン上に有る経穴は、臓腑に連絡しているとされます。この場合の臓腑というのは、いわゆる西洋医学の解剖学的な臓器とはちょっと違って、東洋医学の観念の臓器といえるものです。病気等は、臓腑の失調が原因とされますので、症状がどの臓腑に関連しているのか?が解れば、そこに繋がるライン、つまり経絡から、症状を緩和させるとされる経穴を選び、適切な刺激をすると、症状の改善が見られるという発想です。
 ですから、痛みを主体とした症状の他にも、例えば乗り物酔いなどにも経穴の刺激は有効です。これは良く知られているのではないか?と思います。
 例えば、乗り物に酔ってしまって、吐き気と目眩がする、等というときは、内関と呼ばれる場所が良いでしょう。
 

 
 手首の内側に有る経穴で、この経絡は胸を通り、腹を巡っていると言います。さらに、この経絡は心のあり方にも影響を与えるとされているため、リラックス効果も期待出来ますね。
 さらに、目眩が酷いときは合谷をくわえたり、などと、経穴を配して行くのですが、とりあえず、今日はこの辺で。
 鍼灸には色々な応用も有るんです、というお話でした。