こんにちは共月堂です。
 今日もよい天気で桜が満開!実に綺麗!

 
 昨日の続きで、海外で発表されている日本の鍼灸治療の研究を紹介してみたいと思います。昨日も多少触れましたが、PubMedというサイトに論文が掲載されます。このPubMedという所、サイトの表紙にも書かれていますが米国国立医学図書館(って言うべきなのかな?それともNLMって書くべきなのかな?)のサービスの一つで、論文検索ができるサイトになっています。国内にも似たような論文検索サイトが有りますが掲載に至るまでの速度や内容を考えるとPubMedの方が個人的に使いやすく感じております。
 そして、今回はこちら。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19337783?ordinalpos=2&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_DefaultReportPanel.Pubmed_RVDocSum
 Therapeutic effects of acupuncture in patients with rheumatoid arthritis: a prospective study using (18)F-FDG-PET.
 ということで、簡単に言うと「リウマチ様関節炎に伴う針療法入院患者の治療法の効果」となります。内容は6人の女性RA(リウマチの事だと思って下さい)患者さんの手関節炎症に対して針治療を行った結果の観察です。この手の観察の場合、多くはVASという評価をします。主観を数値化する為に使い勝手が良いとされますが、どうしても主観の範疇から逸脱しないという弱点も持ちます。バイアスも入りやすいですしね。それを、こちらの研究では炎症という症状に絞り、血液検査を行っています。やはりn数が少ない事がネックになってきますが、こうやって一つ一つ切り込んで行く研究が明日の鍼灸の世界を作る物だと私は信じます。