こんにちは共月堂です。
 今日は霧雨が降っていたなあと思ったら、昼頃から雪に変わりました。コレから二週間ぐらいが本格的な冬になるのでしょうか、底冷えする日々が続きそうです。
 今日は体温と東洋医学の話を少しだけ。
 東洋医学では体を温めるものを衛気と呼んでいます。東洋医学では「気」という観念を使って体調を理解します。いわゆる一般的に認識される気というものと東洋医学で利用される気の観念は少々違うので、この辺りは切り離して考えて下さい。
 東洋医学では気を大きく4つに分けて考えます。主に呼吸に関連する宗気(そうき)、全身に栄養を行き渡らせる榮気(えいき)、生命活動の動力源としての元気、そして熱を持ち体を護る衛気です。体温が低下する場合、感冒以外の原因としては衛気に何らかのトラブルが有ると考えます。
 例えば、衛気の絶対量が減る場合。衛気は脾臓によって分類された清濁のうち濁と呼ばれるものと、腎にある陽気が合成されて作られていると考えられていますので、脾か腎にトラブルが有ると見ます。脾に原因が有るとすれば、体温低下の症状にプラスして消化不良があったり、便の調子が悪くなったり、痔が出たりします。腎に原因が有るとすれば、腰痛があったり、息切れがあったり、オシッコの調子が悪くなったり。
 幾つか有る症状から原因を追及することで、症状の改善を図るのが東洋医学の方法です。
 すこし踏み込んだ無いようになってしまったようです。
 東洋医学発祥の地の中国では、日本とはまた辛さの違う寒さのある国だと言います。ですので、とにかく体を冷やす事を避けます。とくに北京等の北の方では顕著なようです。体を冷やさない方法で一番簡単だと思うのは、下腹部を温める方法ではないでしょうか。最近では下着に貼るカイロなども売られています。これらで腰やお臍の下を温めておくだけで、体調が随分変わりますよ? 低温火傷に気を付けて御使いください。