こんにちは共月堂です。
 今日は昨日の内容と多少被る部分を持つ、海外の論文の紹介をしてみたいと思います。
http://bit.ly/9K2Qw
 PubMedへのリンクですが、長いので短縮させてあります。
 Effects of acupuncture at Neiguan (PC 6) on electroencephalogram. 内関への鍼灸治療における脳波への効果、とでも訳すべきなのでしょうか? n数が6人と少ないですし、全員男性であるというバイアスが有ります。それ故に、この結果を根拠としての治療は不可能と言えるでしょうが、結果は非常に興味深いものがあります。
 まず、PC6という表現ですが、これは海外で経穴を表現するときの記号です。PCは心包経を意味し、その六番目の経穴ということで内関、Neiguanを指します。心包経は精神的な事柄に関与するものをコントロールしようとするときに使われる事が多い経絡として知られています。内関は、そのなかでも奇経にも属していることもあり、高頻度で使われる経穴の一つです。場所としては手首から三センチほど肘に向かった内側にあります。
 この内関穴に刺鍼をし、15〜30秒操作し、30分ほど置いてから鍼を抜くという内容で、その間の脳波を調べたようです。
 鍼は体の外側からの刺激ですが、その刺激は脳に伝えられています。その結果、脳では何かしらの反応が起こり、それが脳波という目に見える形で観測されているのですね。論文は最後に、この一連には自律神経が関与しているのではないか?という推測がなされています。面白い見解だなあと思います。
 今、科学が進んだおかげで、色々な事が観測出来るようになっています。そして、日進月歩で色々な事が判明しています。私も、日々勉強をしなくては、と気持ちが引き締まる重いです。