こんにちは共月堂です。
 今日は海の日ということで、海水浴などに行かれる方も多いのでしょうか? 私は学生の頃に水泳部にいましたが、もう随分と長い事、海水浴に行った事が無いです。もしかすると、20年近く。
 
 何か寂しい気分になりそうなので空気を変えて。
 今日は海という文字が付く経穴を幾つか紹介したいと思います。海は昔の中国では「百川を集めるもの」として「何かが沢山集まった状態」を意味する事も有り、経穴の名前に使われる時も「何かが沢山集まっている」場所という意味を持つ事が多いようです。
 まず、気海。これは任脈という奇経に属していて、場所的にはお臍の下にあります。気が沢山集まっている場所という意味で気海と名前がついているようです。そんな事も有り、全身の気虚症状などに使ったりします。何となく全身がダルい、少し動くと汗が出て止まらない、疲れやすい、お腹の調子が良くない、なんていう複合症状のときは気海を選ぶ事が多いですね。また下腹部ということで、婦人科疾患にも良く使います。あと、こちらを温めるとお腹の調子を整えるのに良いので、私も良くこちらにお灸を使います。
 気と来たら血ということで、血海という経穴も有ります。こちらは膝の上の内側辺り。この経穴も血と非常に関連が深く、三陰交、隔兪という経穴と並んで血に関する症状に使います。ちょっと専門的な使い方をする経穴です。
 他にも、照海、小海、少海という「しょうかい」という同じ読み方をする経穴が三つあったりします。
 経穴の名前の由来には、その経穴が出来た由来や治療に使われる方法を意味するもの、故事にちなむものなど、色々な物が有り、それらを一つずつ見て行くのも楽しい物ですよ?