こんにちは共月堂です。
 今日は接触針の二つ目を紹介したいと思います。こちら。

 見るからに中世の拷問器具のような色々と禍々しい感じがしますけど、これも立派な接触針です。余談ですが以前の仕事でアムステルダムに行った際に拷問器具博物館という禍々しいこと此の上ない所に見学に入った事が有ります。そこで、こんな感じのトゲトゲな椅子を見ました。
 それは置いといて。
 こちらは通称「ローラー針」と言われるものです。これも接触針の一種ということで肌には刺しませんからご安心を。使い方はローラー部を肌に接触させてコロコロと転がします。

 転がすだけで刺激は伝わるの?と思われそうですが、実はこのローラー針は接触針の中では刺激が強い方に属します。所謂通販番組等で出て来る顔にコロコロさせるものを連想すると痛い目に。私がコレを選ぶ時は、症状が激しいもの、あまりにも長期にわたるもの、かゆみや痺れがきついものに使います。あまり癒しや美容向けとは言えません。
 このローラーの反対側も使います。

 こちらには小さな圓針(えんしん)が付いています。コレに関しては後日紹介しましょう。細かい話ですが、ローラー針も圓針の一種とすることも有ります。とはいえ、今や接触針は様々に工夫され展開しているので、カテゴライズに拘るのは無意味ではないかと個人的には思っております。実際に、多くの鍼灸師様が独自の接触針を自作していますし、そういったもの、それぞれに特徴が有り、一括りにするのは問題が有るように見受けられますし。
 私も銅板を切り出して自作の接触針を作ったりします。