こんにちは共月堂です。
 
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090317AT3S1400G17032009.html
 先ほどニュースをみていたら興味深い記事を見つけました。これまで医療系では医薬品や医療機器にのみ認められて来た特許を拡大する事を検討中という記事です。「もの」に対する特許から、技術や方法にまで特許を拡大する事で特許収入を得る機会を増やし、その収入を開発に回してもらえば国内の製薬会社の開発力が向上するのでは?という。
 おもわず、これが鍼灸に適応されたら?という事を考えてしまいました。
 症状から施術方針を決めて、そこから配穴、手技、通電と様々なプロセスを経る鍼灸の、そのプロセス一つ一つに特許が認められ、それに特許料が発生したら鍼灸師は何も出来なくなりそうです。おもうに、鍼灸の様々な事柄は、4000年近く昔に生まれ、2000年近く前から書物というかたちで綿々と連なって来た伝統医療という側面を持ちます。その伝統が、特許という形で自由に使えなかったとしたら、今の鍼灸は有ったのかなあと、つい思いを馳せてしまいます。
 現在の政府は色々と面白い法律を考えだしてくるなあと思います。
 
 共月堂:http://kyougetudow.hp.infoseek.co.jp/