こんにちは共月堂です。
 いやはや昨日の暖かさがスギ花粉の飛散を本格化させたようですね。朝から目や鼻がムズムズして難儀しています。
 今日は手軽な花粉対策を少し。
 
 スギ花粉の性質上、空気の湿度が一定異常になると飛散できないという物が有ります。大気中の水分を吸ってしまって重量が増えて飛べなくなるという訳ですね。ですので室内の湿度を意識的に上げる事でスギ花粉を下に落としてしまい、それを濡れた雑巾などで拭き取ってしまいましょう。マメに繰り返す事で随分と楽になると思います。何より部屋が綺麗になるのが利点でしょうか。
http://allabout.co.jp/living/sumai/closeup/CU20070303A/
 こちらあたりを参考に。
 
 花粉症はI型アレルギーとよばれる自己免疫疾患の一つです。自己免疫疾患は完治が非常に難しい疾患です。同時に花粉症の場合は自律神経系のトラブルが大きく影響するとも考えられています。モーニングアタックと呼ばれる症状があります。
http://news.ameba.jp/internews/2008/10/18977.html
 この症状と花粉症は非常に似ている事、また花粉症の患者さんにモーニングアタックを経験されている方が多数いらっしゃる事から、花粉症の一部は、このモーニングアタックと同様の機序で発症しているのではないか?とも推測されていると言います。鍼灸が花粉症の対策に出て行けるのも、鍼灸による自律神経へのアプローチがエビデンスとして成立しているからです。
 また、完治の難しい疾患であるにもかかわらずお茶を飲んだら治ったり、温泉で治ったりという報告が多いことも、この自律神経系のトラブルによるものであろう推測の根拠となりますね。どちらにせよ精神的な安息をもたらすものですから、自律神経系の機能改善がなされたら症状が出なくなるのは分からなくもないですし。ですが、血液検査などでアレルゲンが特定されている花粉症患者さんには、あまり薦められる方法ではないように思えます。
 と、面倒な事を書いてしまいましたが、アレルギー疾患で一番重要な事は「アレルゲンに触れない」事です。原因になる物質を出来るだけ遠ざけることが、一番の対策になります。そうなると、やはり空中を飛散するスギ花粉を減らすことが重要となり、一番手軽なのは湿度のコントロールではないか?と思うのです。
 空気清浄機も効果は大きいのですが、いかにせん、送風によって空気が撹拌されてホコリや花粉が再度舞い上がる可能性も否定出来ません。ですから、使うのであればある程度、花粉を落としてから弱とかの設定で使う事をお薦めしたいなと思っています。