こんにちは共月堂です。
 共月堂は、年末年始も通常診療です。木曜日が休診になりますが、それ以外は普通にあいています。ただ、夜は6時に終りますので、詳細はカレンダーを参考にお願い致します。
 
 今日はちょっとだけ海外記事から。
http://www.acupuncturetoday.com/mpacms/at/article.php?id=32328
 少々残念では有りますが、鍼灸を医学的に分解して追跡するタイプのHPは、国内には余り存在しません。そんな理由もあって、私が良く見ているのは海外の記事だったりします。今日はそんな記事の一つを紹介したいと思います。
 Emotional Healing and AOM ということで、AOMというのは鍼灸治療の略です。訳すと「感情の癒しと鍼灸治療」となりますかな? 鍼灸の施術を受けた事が有る人であれば、ご納得いただけると思うのですが、施術が終わった後に心地よい浮遊感や、リラックスを感じられる事が多いと思います。もっとも、これは施術内容にもよるのですが、私も出来るだけ心地よい鍼を目指して施術をしています。
 これらのリラックス効果が、感情の癒しとして機能するのではないか? それは、応用によっては鬱などの深刻な感情障害に対してサポートが出来るのではないか?という記事です。
 同業の方で古典に精通されている方には珍しい事ではないでしょうが、感情障害に対する配穴というのは、古くから研究されているテーマの一つです。私自身も、研究のテーマとして意識していますし、多くの鍼灸師の方が意識されている事でしょう。
 有名な配穴としては、孫思邈の十三鬼穴がありますね。私も以前の日記で触れた事が有りますが、この組み合わせは、今では醒脳開竅法といった方法として天津中医薬大学で発展しています。専門書も有りますので、こちらは鍼灸師にはお馴染みの話でしょうか。

写真でみる脳血管障害の針灸治療―「醒脳開竅法」の理論と実際

写真でみる脳血管障害の針灸治療―「醒脳開竅法」の理論と実際

 こう言った配穴もそうなのですが、記事でも書かれているように、やはり鍼灸師の言葉や、鍼灸院の雰囲気といったものこそ、重要であるというのは私も同感です。
 私もまだまだ未熟な人間です。もしかしたら、患者様を不快にさせる言動を取っているかも知れないと、常に心に留めて、日々の診療を振り返り、今年一年を反省しようと思います。