こんにちは共月堂です。
 猛暑日と呼ばれる日は、一体何日続くのでしょうねぇ。もう、ぐったりです。

 院の前の駐車場の工事も一段落するようで、アスファルトが綺麗ですが、そのぶん、照り返しも激しく少々考えものです。
 
 そういえば、先日少し聞かれたのですけど、熱射病と日射病ってどう違うの?というお話を少しだけ。
 基本的に高温による体の障害という意味では同じです。では何故名前が違うのか?というと、その「高温によって体に障害が出る原因となったもの」が違うからと言われていますね。解りやすいのは日射病かな? こちらは、太陽の熱、つまり炎天下と呼ばれるような陽射しの強い高温の日に外出したり運動することが原因となり、体に障害が出てしまうものが日射病と呼ばれていました。
(少々付け加えますが、曇りの日なら大丈夫という訳でもありません。あくまで、高温による体の障害が問題となる訳ですから陽射しの有無は関係ありません。たとえ曇っていたとしても、高温の日には注意が必要になります。念のため)
 では、熱射病とは?となると、少々状況が変わります。解りやすい例ですと、溶鉱炉などの近くで作業をするような状況において、その熱によって体に障害が出てしまうような状態を熱射病と呼んだようです。
 さて、この2つの状況をもう一度念頭に置いて、昨今の現状を見直してみますと、いま、熱中症と呼ばれる症状によって倒れてしまったりする方には、特に溶鉱炉などの近くで作業している訳でもなく、更には夜間や室内に居る時などに症状が起こってしまう方が多いのです。つまり、高温を発する熱源が近くに有る訳でもなく、日中でもないのに、高温による体の障害が出てしまっている訳です。これを、熱射病とか日射病という名称で呼ぶのは、予防の際に誤解を受けやすい。
 自分の生活環境には高温を発する熱源が無い、夜間や室内にいるので太陽光も届いていない、だから大丈夫という発想になってしまい、何の対策も打たないとなれば、これは危険だと言わざるを得ません。更にここに自分は暑さに強いという自負が有る、という感情が加わったりすると、対策もおろそかになりがち。
 そんな一連から、高温による体の障害を熱中症という名称で括って、対策を促すというのが昨今の熱中症に対する警告となるわけです。
 
 まあ、余り難しい事を書いても仕方が無いので、この辺りで止めますが、まだまだ猛暑は続くようですので、是非、水分補給と室温管理、できれば湿度の管理を徹底して、この夏を乗り切って行きたいものですね。