こんにちは共月堂です。
 今日は午後から雨、そして雪になるという予報が出ています。寒くなりそうですね。

 今日は水銀柱血圧計を紹介します。
 最近では血圧計を家においている方も多いのではないでしょうか? 家電屋さんでも手頃な値段で購入出来ますし、病院等の待合室にも置かれているので、比較的身近な器具になったように思います。
 そんな血圧計ですが、やはり正確さを求めると水銀柱血圧計が一番効率がいいように思います。電子血圧計も簡単で正確なのですが、どうも機種によって癖があるようです。学生時代の話になりますが、同級生と電子血圧計の計測比較をした事が有ります。その時、高めに数値が出る傾向のあるものや、ばらつきが有る機種などが見つかり、少々戸惑った経験が有るのです。
 水銀柱血圧計は、構造が単純な分、誤差も出難い傾向があります。その分、使う方に技術を求めて来る機械なので、あまり一般的とは言えませんね。家庭での計測であれば電子血圧計がベストであろうと思います。
 血圧を正確に表現すると、心拍出量×総末梢血管抵抗の数値であると言えます。簡単に言うなれば、心臓の機能と血管の状態を合わせた数字と言えますね。血圧を計る事は、心臓の調子と血管の状態を知る事と言えます。
 鍼灸師に関連深い部分としては、交感神経の状態を知る手段でもあります。
 血管は自律神経によって支配されています。人は、体調や情動などによって血管を狭くしたり広くしたりして血流を調整しますが、この調整機能が自律神経によって行われています。とくに交感神経が興奮すると血圧が上昇する事が知られています。興奮して好戦的になり頭に血が上る状態になると血圧が上がるのは、この交感神経の興奮による物です。
 この自律神経が巧く働かなくなる状態が神経失調、自律神経失調症などと呼ばれている状態です。この症状は色々と言われる事が多いため、良く知られているのではないでしょうか? 
 血管の状態を知る事で、自律神経の状態を知る事が出来るため、血圧測定は自律神経の状態を知る方法として鍼灸師は血圧計を愛用しています。血圧計を使ったテストなども沢山有り、症状によって使い分けしているのが現状です。