先日、鍼灸師の友人が来院してくださったのですが、その時にお土産として鍼を持って来てくれました。その中に、銀鍼が一箱。
 

 私が学生時代に初めて自分の鍼を買ったのも、この銀鍼でした。
 そう書きますと、銀鍼は学生向けの簡単な鍼のように思えるかもしれませんが、おそらくは金鍼に次ぐ難易度の高い鍼だと思います。学生時代に銀鍼を使うように薦められたのは「難易度が高いので練習になるし、難易度が高いので危険な深さまで刺せない」という理由からでした。
 銀鍼は、その名の通りに材質は銀。普段、院の方で使っている鍼は医療用ステンレスですが、こちらに比べて銀はしなやかで当たりが優しいのです。
 専門的な話をすると、医療用ステンレスの鍼でもメーカーや種類によって使っている印象は全く違います。固い鍼は通電などに向いていますし、柔らかい鍼は刺激も柔らかいのでリラックスできます。私が院で使っている鍼は、しなやかさを主体に選んでいます。コレは手技をする為です。
 さて、そんな鍼の中でも銀鍼はやはり一つ上の感覚です。お値段も、ですが。
 
 先ほど、鍼の整理をしながらふと、鍼の種類の事を思ったので書いてみました。
 
 他にも色々な種類の鍼があります。私は、そういう変わった鍼を見て歩くのも好きなんです。