こんにちは共月堂です。
 今朝テレビを見ていたところ、天気予報といっしょに関節痛予報(?)というものがやっていました。少し調べてみると、日曜日に放映している番組内の天気予報でやっている健康天気予報というコーナーのようです。
 天気が悪くなると体の体調が崩れるのは良く知られていますね。
 頭痛や肩こり、腰痛も悪天候で症状が重くなることが有ります。一概に全部が該当するということは言えませんが、天気も体調をつくる要素の一つだと言う事でしょう。東洋医学でも「雨の日に増悪する」症状という物が有ります。
 関節痛ですが、天候の悪化で症状が重くなる理由には複数あるようですが、その最たる物は気圧の変動ということが有るようです。人の体のおよそ6割が水で出来ています。極端な表現をすれば、人体は蛋白質を主体に作られた水を入れる袋のような物と言えましょう。少し想像してみて下さい。プールなどで浮き輪を無理矢理水に沈めた経験は有りませんか? パンパンに膨らんでいた筈の浮き輪がしぼんだようになってしまうのを見た事が有ると思います。人と気圧も同じような事が言えるのだ、と聞きました。気圧が低くなると人体の内圧が人の体を変化させてしまうのだそうです。すると、もとより状態が悪かった場所も、その影響を受けて、それが痛みという形で出て来るのだとか。
 たとえば、元から状態が悪く、水がたまっているような膝をお持ちの方は、やはり低気圧が来ると膝の状態悪化が顕著だと言います。
 体内の水の移動によって引き起こされる痛みですから、それは血流によって水を再度移動させてしまえば痛みも収まります。血流を変化させる為には血管の状態を変化させる必要が有り、それはCGRPやサブスタンスPといった内分泌の蛋白質によって可能です。これらの内分泌は鍼の刺激によって増加させられます。つまり、鍼でコントロール出来る痛みだ、という訳で、私も学生時代に勉強しました。
 作用機序はこれだけではありませんけど、雨と関節痛の組み合わせを見て、ふいに思い出した物ですから、
 
 いかにせん、今年の梅雨は雨が振ったりやんだりを繰り返す梅雨のようです。