こんにちは共月堂です。共月堂は5/3.4.5を連休とさせていただきます。あとは木曜休診になっております。皆様にはご迷惑をおかけいたしますがご容赦くださいませ。
 
 今日は接触針と呼ばれる針の紹介を書いてみます。
 接触針は「刺さない針」として使われる針の総称で、色々な形、素材のものが有ります。余り一般的ではない形のものも有るので見ていても面白いかと思います。興味が有る方は院の方で解説などをさせていただいておりますので、是非一度お立ち寄りください。
 今日は圓利針(えんりしん)と呼ばれるものを紹介します。
 針の歴史をみていくと、その源流には古代九針と呼ばれる9種類の針に行き着きます。コレは鍼灸治療が開発された中国で産まれた鍼で、古墳などからも出土することで現在もその9種類が知られています。

 こちらは中国で出土した古代九針です。青銅製のものだったので、錆びずに残っていました。形を見ると鍼というよりも外科手術などに使われそうな物も含まれていますね。実際に古代九針の幾つかは、外科的な手法に使われていたようです。
 そんな古代九針の一つに圓利針が有ります。この場合の圓利針は体に刺す鍼と分類されます。ですが、現在は形状を変化させ、体に刺すことはなくなり接触針として存在しています。当院でも接触針の圓利針を使用しています。こちらがそうです。

 なにやら妙な形状で一見恐ろしげでは有りますが、刺激そのものは前出のローラー鍼に比べて全然低刺激です。先の丸い部分を使い、凝りの強い所を揉みだすように使うのが心地よいです。私も自分で使いますし。

 また、金属で出来ているために重量も有り、それを利用してトントンと叩くようにも使います。

 裏側も使います。

 こちらは比較的刺激が強いですね。
 この接触針は金属の固まりのようなものなので、冬場は手で温めてから使います。